リズム感も同時に育つ?幼児の絶対音感を育てる工夫
音に反応して笑ったり、自然に身体を動かしたりする赤ちゃんの姿を見て、「この子に音楽の才能があるかも」と感じたことはありませんか。特に、絶対音感を持つ子は、日常の中にある小さな音の違いにも敏感に反応します。こうした感覚は、じつは生まれてすぐの乳幼児期から育てることができるとされています。
一方で、絶対音感を育てたいと思っても、どこから始めればよいのか、何をすればよいのか迷う方も少なくありません。さらに、リズム感や集中力、記憶力といった他の力も一緒に伸ばせたらと考える保護者も多いのではないでしょうか。
今回の内容では、幼児期における絶対音感の育て方とともに、リズム感などの音楽的な力を同時に育てる工夫について紹介します。
絶対音感の育て方とは?幼児期にできること
絶対音感は、生まれつきの才能ではなく、育てることで身につく力のひとつといわれています。特に0歳から6歳ごろまでの幼児期は、音を聞き分ける能力が急速に発達する時期です。このタイミングで、日常的に適切な音刺激を与えることが大切です。
絶対音感とはどういう力か
絶対音感とは、基準となる音を聞かずに、単独の音の高さ(音名)を正確に判別できる能力です。たとえば、ピアノの音を聞いて「ド」や「レ」といった音名を瞬時に答えられる状態がそれにあたります。大人になると訓練では身につけにくいとされており、幼児期の音の記憶力が非常に大きな鍵になります。
身につけやすい時期と理由
脳が急成長する乳幼児期は、聴覚野や記憶に関わる部分も柔軟に働いています。この時期に繰り返し音を聞かせることで、音程と音名を関連づけて記憶しやすくなります。特に3歳ごろまでに音に関心を持つ環境を整えることで、吸収力が高まります。こうした時期に楽しく音に触れる経験を重ねることが、絶対音感を自然に育てる土台になります。
乳幼児期にできる具体的な刺激とは
日常の中でできる取り組みとしては、同じ音を繰り返し聞かせたり、音に名前をつけて呼ぶ習慣をつくったりすることがあります。また、子どもが好きな歌を繰り返し歌ったり、楽器の音に触れる時間を日常に取り入れたりすることも効果的です。重要なのは、義務的な訓練ではなく、遊びの中で自然に音に親しむ時間をつくることです。
リズム感と絶対音感は一緒に育つのか
絶対音感とリズム感は、どちらも音楽の基礎となる力ですが、その育ち方には違いがあります。ただ、音楽的な活動の中では両方を同時に刺激することができるため、育て方を工夫することで相乗的に伸ばすことが可能です。ここでは、それぞれの関係性や、同時に育てるためのヒントについてご紹介します。
音の高さとリズムの関係
絶対音感は音の「高さ」を識別する力であるのに対し、リズム感は「時間の流れ」を正確にとらえる力です。一見異なる能力のように感じられますが、音楽の中ではどちらも同時に働いています。たとえば、メロディーを正しく歌うためには、音程だけでなくリズムの理解も必要です。そのため、音を聴いてまねする練習や、簡単なリズムパターンを打つ練習は、結果的にどちらの力にも働きかけることになります。
身体を使った活動が与える影響
手拍子やステップなど、身体を動かすリズム遊びは、リズム感だけでなく、音への集中力や記憶力にもつながります。特に乳幼児期は、身体の動きと音を結びつけることで、感覚の統合が促されます。たとえば、音に合わせて歩く、ジャンプする、手を叩くといった動作を通して、音程やテンポへの理解が深まることが期待されます。視覚・聴覚・身体感覚を連動させることがポイントです。
両方を育てる教材や環境の工夫
リズム感と絶対音感を同時に育てるには、音の高さだけでなくテンポやパターンにも注目した教材選びが重要です。視覚的に音符の形を認識しながら、聴覚で音を確認し、さらに手や身体を動かして反応する活動は、両方の力をバランスよく育てます。家庭では取り組みに限界もありますが、こうした多角的な働きかけができる環境に通うことで、より確実に力を伸ばすことができます。
家庭での絶対音感の育て方
家庭での過ごし方の中にも、音感を育てるヒントはたくさんあります。ただし、乳幼児期の感覚的な学びには繊細な継続と工夫が求められるため、効果的に育てるには保護者の根気が必要です。ここでは家庭でできる取り組みと、その効果を高めるための考え方についてまとめます。
日常生活の中で音に意識を向ける工夫
家の中には、音感の土台となる「音」があふれています。ドアの開閉音、時計の針の音、電子レンジの終了音など、日常のあらゆる音に意識を向けることで、子どもの聴覚が磨かれていきます。たとえば、「この音は高いね」「これは低い音だね」と声をかけるだけでも、音への関心が生まれます。特別な道具がなくても、親子の会話の中で音に触れる機会を増やすことが第一歩です。
簡単にできる音遊びの例
たとえば、ペットボトルに水の量を変えて音を鳴らす遊びや、鍋やお椀を叩いて音の違いを楽しむ活動は、身のまわりのものを使ってできる音遊びです。また、同じメロディーを繰り返し歌うことで、音の高さを自然に覚えていく習慣もつけられます。こうした遊びは、遊んでいるようでいて、実は聴覚の基礎づくりに役立っています。
教室との併用で効果を高める方法
家庭でも工夫すれば音感教育は可能ですが、幼児期の吸収力を最大限に生かすには、系統立てた学びの場も重要です。毎日続けることや、正確な音の再現、年齢に応じた教材の使い分けなどは、個人での取り組みでは難しい部分があります。たとえば、教室での体験を家庭でも再現するように取り組むことで、理解が深まり、習得のスピードが早まるケースもあります。基礎を教室で学び、日常で自然に活かす、という流れが効果的です。
音符カードや教材を使った育て方
音感を育てるうえで、視覚や触覚を活かした教材の活用はとても効果的です。とくに音符カードのように、見る・聞く・動かすという複数の感覚を同時に使うものは、乳幼児の発達に合った働きかけが可能です。ここでは、音符カードの特徴とその効果的な使い方、教材選びのポイントについて見ていきます。
音符カードの使い方と効果
たとえば、川崎紫明の「音符ビッツ」は、1枚のカードに3音ずつのメロディーが書かれており、「フレーズ記憶法」によって無理なく音を覚えることができます。カードを手でめくりながら、描かれた音符を見て、CDに合わせて音を聴き、実際にその音を歌う。こうした一連の流れによって、視覚・聴覚・発声の回路が連動し、脳に強く記憶されやすくなります。結果的に、読譜力や絶対音感、リズム感が少しずつ育っていきます。
カード学習を日常に取り入れるコツ
毎日の生活の中でカードを取り入れるなら、短時間で続けることがポイントです。たとえば「1日1分」「朝食後に1枚だけ」など、無理のない習慣づけが効果を高めます。また、子どもが飽きずに続けられるよう、音符を探すゲームにしたり、歌に合わせて身体を動かしたりといった工夫もおすすめです。家庭でこうした取り組みを行うことで、音に対する感覚が日常に根づいていきます。
教材選びのポイント
教材は「使いやすさ」と「継続できるかどうか」が大切です。文字や音符が大きく見やすいこと、色使いが分かりやすく親しみやすいこと、親子で一緒に楽しめる内容であることなどがポイントになります。また、音符カードのように、音楽的な力だけでなく集中力や記憶力も刺激できる教材を選ぶことで、総合的な成長をサポートしやすくなります。
リトミックや身体表現で伸ばす音感
音楽の学びは、耳で聴くだけでなく、身体を動かすことでより深く定着します。リトミックや身体表現を取り入れることで、音に対する反応力やリズム感、表現力が自然と身についていきます。特に乳幼児期には、音と動きを結びつけた経験が、音楽的な基礎力の土台となります。
リトミックとは何か
リトミックとは、音楽を聴いて身体を動かす活動のことを指します。たとえば、音の変化に合わせて歩いたり止まったり、テンポに合わせて手をたたいたりといった動きが一般的です。こうした動作を通じて、音の高低、長さ、速さなどの違いを身体で感じとる力が育まれていきます。特別な楽器がなくても取り組めるため、家庭でも取り入れやすい活動のひとつです。
動きと音を結びつける効果
乳幼児は、目に見えるものや身体の動きを通じて多くのことを学びます。音に合わせて動くことで、音に対する注意力や集中力が高まり、リズム感が育ちやすくなります。また、動きをまねする経験を重ねることで、模倣力や自己表現力も養われます。音の抑揚やテンポの変化を感じながら動くことは、絶対音感の基礎づくりにもつながります。
家庭で真似できるリトミックの例
家庭で簡単にできるリトミックとしては、好きな童謡に合わせて手拍子をしたり、早いテンポの曲とゆっくりな曲を聴き比べて動きを変えたりする方法があります。親子で一緒に楽しむことで、音楽への関心が自然に高まり、学びとしての意識を持たせずに力を伸ばすことができます。とはいえ、専門的なリトミックの指導では、年齢に応じた発達の視点から動きが組み立てられているため、教室での体験が家庭での取り組みにも良い影響を与えてくれます。
幼児の集中力や記憶力も一緒に育てるには
絶対音感やリズム感を育てる取り組みの中で、自然と身につく力があります。それが集中力や記憶力です。乳幼児期は脳の働きが急速に発達する時期で、音楽を通じた刺激は、これらの力を育てる大きな助けになります。音楽教育を通して、どのように脳が働くのかを理解し、日々の関わりに活かすことが大切です。
音楽教育が脳に与える影響
音楽を聴いたり、歌ったり、手を動かしたりする活動には、脳の広い領域が関わっています。特に、音を聴いてすぐに反応する力は、短期記憶や集中力と密接に関係しています。たとえば、音符カードを見て音を歌う練習では、記憶した音を瞬時に取り出して表現する必要があり、その繰り返しが記憶力の強化につながります。また、音に意識を向け続ける習慣が集中力を高める要素となります。
年齢に合わせた働きかけの工夫
0歳から3歳までの間でも、発達段階に応じて適した働きかけは異なります。たとえば、0歳では耳からの音刺激をたくさん与えることが中心になりますが、1歳を過ぎると身体を使って音に反応することが増えてきます。そして2歳、3歳になると、少しずつ音符やリズムの型を記憶する力が育ってくるため、視覚的な教材との組み合わせが効果を発揮します。年齢に合った刺激を取り入れることで、無理なく力が育ちます。
毎日の積み重ねが力になる理由
音感や記憶力、集中力は一朝一夕に身につくものではありません。短時間でもよいので、毎日継続することが大切です。たとえば、1日1枚の音符カードを見るだけでも、それを続けることで、自然と記憶力が鍛えられていきます。また、毎日同じ時間に取り組む習慣ができると、集中するスイッチが入りやすくなります。こうした小さな積み重ねが、後の学びの土台となる力を支えてくれます。
音符ビッツ教室ピッコリーナでの取り組み
幼児期に音楽的な力を育てるためには、日々の継続だけでなく、専門的な視点と環境が大きな役割を果たします。音符ビッツ教室ピッコリーナでは、音楽を通じた知育に力を入れ、絶対音感やリズム感だけでなく、集中力や記憶力などの脳の働き全体を育てる取り組みを行っています。
音符ビッツカードを使った学習法
ピッコリーナでは、川崎紫明が開発した「音符ビッツ」を主要教材として活用しています。1枚に3つの音符が並ぶ音符カードを使い、視覚・聴覚・発声・動作を組み合わせた「フレーズ記憶法」で記憶を定着させます。毎日1分の取り組みであっても、五感を連動させて使うことで、音符の読み取りや音程の記憶が自然と身につく仕組みになっています。
乳幼児の発達に合わせた教室の工夫
入室は生後6ヵ月から可能で、年齢や発達段階に応じた教材や活動内容が用意されています。たとえば、0歳児には音を聴いて反応する活動を中心に、1〜2歳児には身体を使ったリズム遊びを取り入れ、3歳児にはより複雑なメロディーや音符の読み取りへとステップアップしていきます。このように段階を踏んで進めることで、無理なく力が伸びる環境を整えています。
講師の専門性と多角的なサポート体制
ピッコリーナの講師陣は、ピアノや打楽器、管楽器、音楽療法などの専門知識を持ったスタッフで構成されています。それぞれの子どもの個性や発達に合わせ、音楽だけでなく感情面や身体の動きにも目を配りながら丁寧に指導しています。さらに、保護者との連携を大切にし、家庭での関わり方についてのアドバイスも行うことで、教室と家庭の両面から子どもの成長を支えています。
まとめ
絶対音感やリズム感は、生まれつきのものではなく、日々の環境や関わり方によって育てていける力です。特に0〜3歳の乳幼児期は、音に対する感覚が急速に発達する大切な時期であり、適切な働きかけを重ねることで、音楽的な基礎力だけでなく、集中力や記憶力といった面にも良い影響を与えます。
日常生活の中でできる取り組みもありますが、継続性や発達段階に応じた工夫を考えると、専門的な知識をもとにした音楽教育の場に通うことがより効果的です。音符ビッツ教室ピッコリーナでは、0歳からの音楽教育に対応し、音符カードやリトミック、多感覚を使った遊びなどを通して、子どもの成長を丁寧に支えています。
親子で一緒に音楽を楽しみながら、自然な形で音感や表現力を育てていくことが、学びの原点になります。興味を持たれた方は、まずはお気軽にお問い合わせください。






